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丘陵地を造成して建てられた築7年の建物。引越しを考えた時に家屋の傾斜に気がつき問合せされました。

 調査の結果、造成時の盛土厚さは大きくはないものでしたが、盛土の埋め戻し材にガラや腐植物が多く混入しており、これが沈下の原因と考えられ、耐圧版工法による沈下修正 を行いまいた。

建物概要

構造 木造2階建
築年数 7年
基礎構造 ベタ基礎
工事内容 耐圧版工法による沈下修正
工事期間 約1ヶ月
沈下量 35mm(最大部)

リフォームの経緯

地盤調査を行った結果、支持層は比較的浅い位置にあることがわかりました。

対策工法としては基礎から持ち上げる耐圧版工法を提案しました。土台上げ工法もありましたが基礎の補修が必要となり長期的な観点から耐圧版工法が適切と考えました。

耐圧版設置箇所は建物全面ではなく、変状の少ない一面を除くその他の箇所の15箇所に設置して沈下修正を行いました。


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掘削作業

耐圧版設置のため家屋周囲の地盤面を、大きな重機を使わず、人力により掘削作業を行います。

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トンネル部

家屋内側の設置箇所へはトンネル掘削によって移動し、耐圧版の設置を行います。これらも全て人力掘削により行います。

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耐圧版設置

耐圧版下はセメント改良により地盤を強固にし、その上に耐圧版(鉄板)を設置し、その後ジャッキアップによる沈下修正を行います。

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空隙充填

沈下修正後、固定ジャッキ周囲は埋め戻しを行います。空隙部はモルタルを充填し地盤との密着をはかります。

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仕上げ作業

工事のため掘削した表層部は土砂で埋め戻して、きれいに復旧して仕上げます。