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弱地盤地域の建物でしたが新築時の地盤対策がなされていなかったため、長期的な圧密沈下により発生した沈下現象と推定されました。

 建物は前面道側に傾斜している状況です。

地盤調査と検討により、薬液注入工法による沈下修正工法を選定しました。

建物概要

構造 木造3階建て
築年数 13年
基礎構造 ベタ基礎
工事内容 薬液注入工法による沈下修正
工事期間 約1ヶ月
沈下量 36mm(最大部)

リフォームの経緯

地盤調査結果により、支持地盤は深い位置にあり鋼管杭圧入工法ではかなり高額となることが予想されました。一方、建物は建築後13年経過しており、沈下はほぼ収まっていると判断しました。

また、ベタ基礎構造であったこともあり、薬液注入工法による対策工を提案しました。

ただし、敷地周辺2面では隣家が接しており、薬液注入が多すぎると隣家への影響を考慮して、隣家側は注入量を管理抑制しながら工事を実施しました。





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注入状況

家屋周囲にロッドを設置するために作業スペースのあるところでは機械ボーリングによりロッドを建て込みます。。

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ロッド設置状況

先ず家屋周囲にロッドを設置して注入準備を行います。

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ロッド設置状況

家屋周囲にロッドを設置して注入準備を行います。

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測量状況

家屋の沈下修正時には離れた場所の固定点から細かく測量をして沈下修正量を把握し所定の修正量になるように管理します。

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完了状況

所定の修正量に達すると作業を終了し、周囲の復旧と清掃を行います。