h.png

長年使用している事務所の床の沈下が大きいので建て替えも検討されていました。地盤について検討した結果、土台上げ工法により修正することとしました。

 沈下の原因としては、軟弱地盤地域にも関わらずプレハブ建物のため地盤改良工事を施工していなかったことによる長期的な圧密沈下と考えられます。建て替えに比べかなり経済的な工事になりました。。

建物概要

構造 プレハブ2階建て
築年数 30年
基礎構造 束基礎
工事内容 土台上げ工法による沈下修正
工事期間 約2週間
沈下量 85mm(最大部)

リフォームの経緯

地盤調査を行った結果、支持層は深い位置にありました。対策工法としては鋼管を支持層まで打込む鋼管杭圧入工法と、土台を持ち上げ、建物を水平に修正する土台上げ工法を提案しました。

こちらの建物は築後30年経過しており、今後の沈下の進行性は考えにくいことと、経済性から土台上げ工法を選択されました。



1.png

作業前

床上げ(床解体)のためホコリが舞い上がるので室内の養生を行います。

2.png

床上げ(床解体)状況

土台上げでは床下からの作業となるため、一度床上げを行います

3.png

床下状況

プレハブ建物のため、床下の空間が狭くなっています。束石はブロックが使用され比較的簡易なものになっていました。

4.png

ジャッキ設置状況

土台と柱部の交点にジャッキを設置し、ジャッキアップを行います。 周囲とのレベルをチェックしながら慎重に上げていきます。

5.png

基礎仕上げ

ジャッキアップによる沈下修正後、土台と基礎のすき間には鉄板を敷き、その間にモルタルを充填します。基礎下部も併せて補修を行いました。

6.png

完了状況

基礎周囲の補修が完了しました。この後、室内のリフォームのため床を組み直し、内装等の作業を進みます。