川西市 家屋沈下修正工事

工事概要

工事場所 兵庫県川西市
建物の種類、構造 居宅、木造2階建
築年数 29年
基礎構造 布基礎
施工範囲 48㎡(部分)
沈下量 -55㎜(最大部)
工事内容 土台上げ工法
工事期間 約1週間

工事の経緯


建物は、丘陵地を平坦化した造成地に建てられた築29年を経過する建物である。
家屋の変状としては、リビング南側基礎と外壁に若干の隙間が見られており、沈下測量では、和室南西側で最大-55㎜の値が確認された。
沈下原因としては、施工前に実施した家屋周囲の地盤調査で擁壁側の盛土層が緩いことが確認されていることから、盛土部の締固めが不十分のため長期的に地盤が下がり家屋に変状が生じたものと推定される。
対策工法としては、本建物は築29年を経過しており沈下はほぼ収束していると思われ、土台下からジャッキアップする土台上げ工法で対策することにしました。
今回の工事は、比較的に沈下量が大きい西側及び南側の部分施工を実施している。


施工平面図

施工平面図


測定結果

測定結果




家屋全景

家屋全景



ジャッキアップ準備工(アンカーボルト解放状況)

ジャッキアップ準備工(アンカーボルト解放状況)




ジャッキアップ準備工(外部ジャッキ設置完了)

ジャッキアップ準備工(外部ジャッキ設置完了)



ジャッキアップ準備工(床下ジャッキ設置完了)

ジャッキアップ準備工(床下ジャッキ設置完了)





ジャッキアップ工(ジャッキアップ状況)

ジャッキアップ工(ジャッキアップ状況)



ジャッキアップ工(ライナー設置、モルタル詰め状況)

ジャッキアップ工(ライナー設置、モルタル詰め状況)





復旧工(アンカーボルト締め付け完了)

復旧工(アンカーボルト締め付け完了)



復旧工(モルタル詰め完了)

復旧工(モルタル詰め完了)






水道管破裂≪大阪市阿倍野区≫

11月9日大阪市阿倍野区で水道管が破裂し、水と土砂が付近の店などに流れ込んだ。

大阪市水道局によると、9日午前4時40分ごろ、阿倍野区阪南町で水道管が破裂し、大量の水が漏れ出した。
割れた水道管は、埋められてから80年近く経っていて、老朽化が原因と見られている。
 
現在、漏水は止まったが、道路が4メートル四方で陥没し、南港通りが一時通行止めとなったほか、付近の店には水や土砂が流れこんだ。
大阪市では、老朽化した水道管の更新作業を続けているが、戦前に埋められた水道管も多く年に数件程度、漏水事故が起きている。

毎日放送ニュースより抜粋、一部改変
URL:http://www.mbs.jp/news/kansai/20151109/00000053.shtml

鋼管杭圧入工法の施工事例

鋼管杭圧入工法の施工事例

建築後3年で変状が現れ保証対象物件として修正することとなりました。

沈下現象は家屋背面にある擁壁が沈下し、それに追随した形で家屋にも沈下が発生していました。そのため、根本的な対策として、まず擁壁の沈下対策を行い、その後家屋の沈下修正を鋼管杭圧入工法によって行いました。

建物概要

構造 木造2階建
築年数 3年
基礎構造 ベタ基礎
工事内容 鋼管杭圧入工法による沈下修正
工事期間 約1ヶ月
沈下量 72mm(最大部)

リフォームの経緯

家屋建築前の地盤調査において、地盤が緩いことが判明し、家屋は柱状改良杭を打設していましたが、擁壁の沈下に追随して家屋も沈下していました。

擁壁の下に薬液注入工法による沈下対策を施工しました。

その後、家屋部分については支持層が深いことより鋼管杭圧入工法で対策することにしました。この工法は、鋼管杭を支持層まで圧入し、鋼管上部のジャッキにより建物を持ちあげます。


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土間カッター作業

家屋周囲の掘削のため土間のモルタル部はカッターを入れて切断します。

工事完了後に復旧します。


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掘削作業

家屋周囲を掘削のため、大きな重機は使わずに人力作業により掘削を行います。


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掘削作業 家屋周囲を掘削のため、大きな重機は使わずに人力作業により掘削を行います。


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鋼管杭設置作業

家屋下では鋼管杭を溶接して継ぎ足しながら支持層まで圧入します。

支持層到達後は固定ジャッキをその上端に設置し手動ジャッキで家屋の沈下修正を行います。


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空隙充填

鋼管杭周囲は埋め戻しを行い、作業のできない空隙部についてはセメントミルクで充填します。


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作業完了

表層部は土砂で埋め戻しを行い、現況復旧に努め、家屋周囲は清掃して作業を終了します。


土台上げ工法の施工事例

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長年使用している事務所の床の沈下が大きいので建て替えも検討されていました。地盤について検討した結果、土台上げ工法により修正することとしました。

 沈下の原因としては、軟弱地盤地域にも関わらずプレハブ建物のため地盤改良工事を施工していなかったことによる長期的な圧密沈下と考えられます。建て替えに比べかなり経済的な工事になりました。。

建物概要

構造 プレハブ2階建て
築年数 30年
基礎構造 束基礎
工事内容 土台上げ工法による沈下修正
工事期間 約2週間
沈下量 85mm(最大部)

リフォームの経緯

地盤調査を行った結果、支持層は深い位置にありました。対策工法としては鋼管を支持層まで打込む鋼管杭圧入工法と、土台を持ち上げ、建物を水平に修正する土台上げ工法を提案しました。

こちらの建物は築後30年経過しており、今後の沈下の進行性は考えにくいことと、経済性から土台上げ工法を選択されました。



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作業前

床上げ(床解体)のためホコリが舞い上がるので室内の養生を行います。

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床上げ(床解体)状況

土台上げでは床下からの作業となるため、一度床上げを行います

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床下状況

プレハブ建物のため、床下の空間が狭くなっています。束石はブロックが使用され比較的簡易なものになっていました。

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ジャッキ設置状況

土台と柱部の交点にジャッキを設置し、ジャッキアップを行います。 周囲とのレベルをチェックしながら慎重に上げていきます。

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基礎仕上げ

ジャッキアップによる沈下修正後、土台と基礎のすき間には鉄板を敷き、その間にモルタルを充填します。基礎下部も併せて補修を行いました。

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完了状況

基礎周囲の補修が完了しました。この後、室内のリフォームのため床を組み直し、内装等の作業を進みます。

 

耐圧版工法の施工事例

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丘陵地を造成して建てられた築7年の建物。引越しを考えた時に家屋の傾斜に気がつき問合せされました。

 調査の結果、造成時の盛土厚さは大きくはないものでしたが、盛土の埋め戻し材にガラや腐植物が多く混入しており、これが沈下の原因と考えられ、耐圧版工法による沈下修正 を行いまいた。

建物概要

構造 木造2階建
築年数 7年
基礎構造 ベタ基礎
工事内容 耐圧版工法による沈下修正
工事期間 約1ヶ月
沈下量 35mm(最大部)

リフォームの経緯

地盤調査を行った結果、支持層は比較的浅い位置にあることがわかりました。

対策工法としては基礎から持ち上げる耐圧版工法を提案しました。土台上げ工法もありましたが基礎の補修が必要となり長期的な観点から耐圧版工法が適切と考えました。

耐圧版設置箇所は建物全面ではなく、変状の少ない一面を除くその他の箇所の15箇所に設置して沈下修正を行いました。


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掘削作業

耐圧版設置のため家屋周囲の地盤面を、大きな重機を使わず、人力により掘削作業を行います。

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トンネル部

家屋内側の設置箇所へはトンネル掘削によって移動し、耐圧版の設置を行います。これらも全て人力掘削により行います。

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耐圧版設置

耐圧版下はセメント改良により地盤を強固にし、その上に耐圧版(鉄板)を設置し、その後ジャッキアップによる沈下修正を行います。

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空隙充填

沈下修正後、固定ジャッキ周囲は埋め戻しを行います。空隙部はモルタルを充填し地盤との密着をはかります。

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仕上げ作業

工事のため掘削した表層部は土砂で埋め戻して、きれいに復旧して仕上げます。

 

薬液注入工法の事例

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弱地盤地域の建物でしたが新築時の地盤対策がなされていなかったため、長期的な圧密沈下により発生した沈下現象と推定されました。

 建物は前面道側に傾斜している状況です。

地盤調査と検討により、薬液注入工法による沈下修正工法を選定しました。

建物概要

構造 木造3階建て
築年数 13年
基礎構造 ベタ基礎
工事内容 薬液注入工法による沈下修正
工事期間 約1ヶ月
沈下量 36mm(最大部)

リフォームの経緯

地盤調査結果により、支持地盤は深い位置にあり鋼管杭圧入工法ではかなり高額となることが予想されました。一方、建物は建築後13年経過しており、沈下はほぼ収まっていると判断しました。

また、ベタ基礎構造であったこともあり、薬液注入工法による対策工を提案しました。

ただし、敷地周辺2面では隣家が接しており、薬液注入が多すぎると隣家への影響を考慮して、隣家側は注入量を管理抑制しながら工事を実施しました。





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注入状況

家屋周囲にロッドを設置するために作業スペースのあるところでは機械ボーリングによりロッドを建て込みます。。

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ロッド設置状況

先ず家屋周囲にロッドを設置して注入準備を行います。

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ロッド設置状況

家屋周囲にロッドを設置して注入準備を行います。

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測量状況

家屋の沈下修正時には離れた場所の固定点から細かく測量をして沈下修正量を把握し所定の修正量になるように管理します。

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完了状況

所定の修正量に達すると作業を終了し、周囲の復旧と清掃を行います。