山形県山辺町は2015年度、地域コミュニティーの活性化や新たな定住者の受け入れを目的に「優良田園住宅制度」を創設し、4月1日から受付を始めました。
新制度により、町中心部の周辺にある市街化調整区域での住宅建設が従来より容易になります。
優良田園住宅制度は、国が1998年に関係法令を制定しました。
豊かな自然に囲まれた生活や家庭菜園などを楽しみたい人が、農村地域に優良な住居を持ちやすいように定めており、山形県内では山形市、天童市、上山市、中山町が既に導入しています。
建設に当たっては、土地と住居に関する基本要件を満たす必要があります。
土地については、▽農用地利用計画との調整が可能▽既存集落内か既存集落に隣接、近接している▽土砂崩れなど災害発生の恐れがない―など7項目です。
住居に関しては▽敷地面積の最低限度が300平方メートル▽3階以下(地階を含む)で高さ12メートル以内▽主要構造物は木質系▽敷地は原則として生け垣で囲う―などとなっています。
手続きでは、希望者が町の基本方針に基づいて建設計画を策定し、町の各担当者と事前協議を行います。
その後、認定申請書の提出、県との協議、町認定委員会での審査を経て、認定書の交付を受けられるようになります。
対象地域は山辺地区の一部と大寺、相模地区としています。
町は居住者のイメージとして、自然豊かな環境での生活を望む「自然遊住型」、都市部から移住する「UJIターン層」「定年ライフ型」などを想定し、既に県外から数件の問い合わせが寄せられているということです。
建設課は「豊かな自然だけでなく、山辺中の新校舎など充実した教育環境も町の魅力。子育て世帯などにもぜひ興味を持ってほしい」と話しています。
(山形新聞ニュースより抜粋、一部改変)
山形県山辺町が創設「優良田園住宅制度」 定住狙う
4月 3, 2015 1:42 pm