熊本地震と今後の課題
6月 23, 2016 3:38 pm
平成28年4月14日から4月16日にかけて,熊本地方を震源とする一連の地震(M6.5, M7.3)が発生しました.地震によって被災された皆様に,心からお見舞い申し上げます。
弊社、沈下修正工事と地盤強化工事に携わる事業者として、この度、熊本地方を中心とする被災された方々へ、また、地震と向き合い日々生活の安心した日常をお送りいただくための参考資料を提示します。
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【被害が大きかった“熊本県上益城郡益城町”の地盤とは】
観光地としても有名な、阿蘇山の山麓地として広大に広がる熊本県。その地盤は古くから火山灰によって作られた地盤でできています。一般的に言われる地盤の強弱は、脆弱と考えられています。
阿蘇山周辺に広がる熊本地方の地層断面図が以下になります。
Q,なぜ、火山灰で出来た地盤は脆弱なのでしょうか?
A,それは、火山灰の性質にあります。
火山灰が積み重なって出来た地盤は、不透水層と呼ばれて、水が通りにくい地盤になります。その不透水層には大きく二種類に分けられます。
非透水層・難透水層と呼ばれる地層です。
【その特徴は??】
◎非透水層・・・堆積岩の様に、連続した間隙がなく水を含むことも通すこともない地層
◎難透水層・・・粘土層などのように帯水はするが、地下水が流動し難い地層
“熊本県上益城郡益城町”の地下構造は、水を通しにくい粘土などの地層だった。
では、なぜ熊本地方の中でも被害が大きく倒壊した建物が多かったのか、その原因は建物の老朽化にありました。
1981年(昭和56年6月)以降、建築基準法が改正され、それ以降に建てられた建物は“新耐震基準の建物”と呼ばれ、それ以前は“旧耐震基準の建物”といわれる様になりました。これは、地震の影響をある程度耐える構造で建物を建てましょう。という法律の下に作られたルールです。
そして、熊本県上益城郡益城町の建物のほとんどが旧耐震基準の建物であったことが震災の影響を大きく受け多くが倒壊した結果となりました。
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【震災に遭った後に何をするべきなのか】
地震の被害に遭った後、家が傾いている気がすると感じることはないでしょうか。
傾いた自宅で、日常生活をおくるということは、気がつかないうちにストレスが溜まり、体調不良の原因にもなります。倒壊以外にも傾いている家に住むという事は大変危険な行為といえるのです。
しかし、
新築に建替える必要はございません。建替え費用の半額以下で傾いた家は修正できます。
傾いた家を修正する
長年、住み続けた愛着ある家にストレスなく住むためにも、傾きを修正し、正常な住宅に戻したい。そんな気持ちを我々地盤のスペシャリストは全力でサポートいたします。
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【自分の住んでいる地盤を調査できます】

