青森県鯵ケ沢町の町道赤石渓流線で土砂崩れが発生し、復旧の見通しが立っていないことが町への取材で分かりました。
現場は冬季通行止め区間で現在、一般車両は通行止めですが、初夏から秋には白神山地に通じるルートとして行楽客の利用が多く、「復旧に時間がかかれば、観光への影響は大きい」と町関係者は頭を抱えています。
現場は毎年11月から翌年5、6月までの冬期間に閉鎖されるゲートから50~100メートル南の地点で、観光スポットとして知られる「くろくまの滝」が数キロ先にあります。
町によると町道脇ののり面が現時点でおおよそ高さ30メートル、幅30メートルにわたって崩落しました。
土砂は幅3メートル余ある道路を覆い道路脇の赤石川にまで流れ込みました。
詳しい原因は不明ですが、町建設課の齋藤伸治課長は、例年に比べ気温が高い日が続いたため、大量の雪が解けて水分を含んだ地盤が緩んだのでは-との見方を示しました。
復旧工事の開始時期は未定で、土砂の撤去だけでなく崩れたのり面の補修が必要なため、通行再開の見通しは立っていないということです。
町建設課によると事業費は億単位を要する見込みで、鯵ケ沢町の東條昭彦町長は取材に「川まで土砂が流れており、通行はしばらくできないだろう。観光への打撃が大きい。財政が厳しく直すお金もない」と話しました。
(東奥日報ニュースより一部抜粋、改変)
白神山地のアクセス道で土砂崩れ 雪の水分を含み緩んだ地盤が原因か
2月 26, 2015 1:41 pm