松山市がJR松山駅周辺整備事業に合わせて検討していた「車両基地跡地利用に関する基本構想」が策定された。老朽化している市民会館(松山市堀之内)に代わる機能が期待される「ホール」と、イベント会場にも利用できる屋内外の「広場」を核とする施設を建設することで正式決定。同市が今後、基本計画をまとめていく。
駅南部の車両基地跡地(約9250平方メートル)を取得し、“陸の玄関口”であるJR駅に近い広域交通結節点であることを踏まえた情報文化交流拠点の整備を構想。有識者や市民らでつくる松山駅周辺まちづくり審議会が、平成24年秋から基本構想を審議してきた。市民会館大ホール(立ち見含め約2千人収容)が文化財保護法に基づく史跡内にあり再築できないことを踏まえ、代替施設としての機能を求めている。
同市ではこれに基づき基本計画を練るが、県が進める新車両基地の整備は地盤の軟弱さや文化財発掘などの影響で、完成予定は平成27年度から31年度へと大幅に遅延。車両基地跡地利用も当初の見込みからは遅れる予想となっている。(産経新聞ニュースより一部抜粋、改変)